暗黒の破壊要塞:オメガレックス[ティラノサウルス種]

ゾイドワイルド:オメガレックス

発売:2020年3月28日

価格:7000円(税抜)

NUMBER:ZW38

電池:単3形乾電池2本使用

マシンブラスト:荷電粒子砲

 

オメガレックス

2020年3月28日にタカラトミーから発売されたゾイドワイルドシリーズの「ゾイドワイルド オメガレックス」は長距離攻撃を目的に開発されたティラノサウルス種の大型ゾイドです。アニメ「ゾイドワイルドZERO」ではジェノスピノに続き2番目の大型ゾイドです。ティラノサウルス種であるオメガレックスはアニメ「ゾイドワイルドZERO」の中ではデスレックスの突然変異体として説明されていました。その説明通り、オメガレックスの骨格はデスレックスのものと全く同じです。骨格はデスレックスのものと全く同じですが、アーマーパーツがデスレックスのものとは全く異なるデザインで、組み立てると全く別のゾイドに見えます。マシンブラストもデスレックスと同じく、自動で発動します。オメガレックスはゾイドワイルドシリーズ初の荷電粒子砲を撃てるゾイドです。ミサイルもついており、長距離攻撃に特化した印象をうけます。ジェノスピノは近接戦闘向きのゾイドだったので、同じ大型ゾイドでもタイプが対照的ですね。

 

▼角度を変えた全体画像です。

 

アーマーパーツは黒く光沢のあるデザインで、今までになかったようなゾイドの印象をうけました。背中のミサイルがカッコいいです。骨格の色もデスレックスの時とは違っていて、兵器のような色になっています。ゾイドワイルドの他のゾイドとは異なり、目がないですが、人間が兵器として操作するためにZ-Oバイザーというものがつけられているという設定になっています。

 

▼商品パッケージ紹介と開封時の画像

箱にはデスレックスのジオラマが使われています。口が緑色に光っていて背景の建物の近くにも緑色の光が映っていますが、荷電粒子砲発射後の様子をイメージして撮影されたのでしょうか。迫力があってとてもカッコよく仕上がっています。裏面にはオメガレックスの機体説明や改造計画書などが書いてあります。このあたりの内容は昔のゾイドのようで、旧ゾイドファンにはたまりませんね。

開封すると発掘をイメージした箱のつくりになっています。このあたりは初期のゾイドワイルドシリーズと一緒です。

 

▼骨格形態の角度を変えた画像

オメガレックスの骨格はデスレックスのものと同じです。骨格自体は同じですが色は異なります。

 

▼骨格形態のマシンブラスト時の画像

骨格形態のマシンブラストです。ほとんどデスレックスと同じですが、オメガレックスには荷電粒子砲がついています。

 

▼完全形態復元完了後の画像

オメガレックスの完全形態の画像です。オメガレックスの黒いアーマーはエンパイアカーボンアーマーというもので帝国が開発した特殊炭素繊維を含有し、耐衝撃性や耐熱性、ステルス性能にすぐれています。2番目~3番目の画像のミサイルはA-Z3連誘導ミサイルというもので目標を自動追尾できる機能を備えています。

オメガレックスには透明のライダーフィギュアが付属していて、上の画像のようにオメガレックスに乗せることができます。

 

▼マシンブラスト時の全体画像

マシンブラスト時の拡大画像です。アニメ「ゾイドワイルドZERO」でも見ることの多かった体勢です。この体勢でマシンブラストの荷電粒子砲を発射します。口の横にあるパーツは収束シールドというもので、荷電粒子砲を発射する際に粒子の収束を行うシールドです。荷電粒子砲を撃つ時以外では敵の攻撃から身を守る盾としても使用します。

 

▼マシンブラスト時の拡大画像

荷電粒子砲発射時の拡大画像です。上の画像の透明なパーツは荷電粒子砲発射体勢になると緑色に光り回転します。デスレックスの時は赤色に光っていました。

上の画像の中心にある丸いパーツは粒子強制吸入ファンというものです。この粒子強制吸入ファンにより空気中の特殊な粒子を取り込み、体内でエネルギー変換を増幅し、荷電粒子をつくりだします。そのため、この粒子強制吸入ファンが止まってしまうと荷電粒子砲は撃てなくなります。アニメ「ゾイドワイルドZERO」ではソニックバードにこの粒子強制吸入ファンを止められて、荷電粒子砲を撃てなくなったシーンがありました。1999年~2000年にかけて放送されたアニメ「ゾイド-ZOIDS-」のデスザウラーとの闘いでも似たようなシーンがありました。飛行ゾイドのストームソーダーがデスザウラーの荷電粒子吸入ファンを止めて荷電粒子砲が撃てなくなりました。デスザウラーの荷電粒子吸入ファンは実際に回転するようにできていたので、オメガレックスでも粒子吸入ファンが回転するようにつくって欲しかったですね。オメガレックスの場合はファンの回転はしませんが、3番目の図のように上側に粒子強制吸入ファンが立ち上がるようになっています。


▼ジェノスピノとオメガレックスを比較

「ゾイドワイルド ジェノスピノ」と「ゾイドワイルド オメガレックス」を比較してみました。アニメ「ゾイドワイルドZERO」でも対決シーンがあるこの2体のゾイドの比較をしてみたいと思って、2体並べて写真を撮ってみました。「ジェノスピノ」は大きいと思いましたが、並べてみると「オメガレックス」の方が大きいですね。特に、頭部の大きさに違いがありますね。これは原型になっている恐竜種の違いもあると思います。

 

▼総評

ゾイドワイルド「オメガレックス」は暗黒の破壊要塞の名にふさわしい迫力のある大型ゾイドです。オメガレックスはジェノスピノとは異なり、自動でマシンブラストに移行し荷電粒子砲発射体勢になります。やはり自動でマシンブラストに移行するゾイドは良いですね。光沢のあるアーマーパーツも今までのゾイドになかった試みで、新鮮な印象をうけました。ゾイドワイルドZEROのデザインは旧ゾイドの要素と新しさの両方を兼ね備えていると思います。今になってオメガレックスのような新たなゾイドが発売されるようになったのは純粋に嬉しいですね。